物忘れにアラキドン酸

年齢を経ると気になってくるのが物忘れ。

 

「ベストセラーの本の名前が思い出せない」「お世話になっている人の名前が出てこない」「どこに物を置いたか忘れてしまう」など症状は様々ですが、物忘れ対策に、必須脂肪酸のアラキドン酸(ARA)への注目が高まっています。

 

物忘れの原因は、脳の記憶を司る海馬(かいば)が痩せて衰え、記憶力が低下するためと考えられています。

 

何事においても人間にとって老化は避けられないものですが、少しでも老化を遅らせたり改善するために、脳のアンチエイジング(老化予防)を意識していくことが大切です。

 

脳に対しては、青魚などに多く含まれるDHA(ドコサヘキサエン酸)が重要であることは知られていますが、同様にARA(アラキドン酸)も重要であることが、最近の研究でわかってきています。

 

アラキドン酸は、実は母乳にも含まれているほどで、この母乳を飲み赤ちゃんはすくすくと育っていきます。赤ちゃんの小さな身体や脳を成長させていくうえで、とても大切な成分なんですね。

 

こういったことからも、アラキドン酸が健康な油であり、脳にとっても良い成分である認識は徐々にですが高まってきています。物忘れ対策はもちろんのこと、アルツハイマー病の治療への効果にも期待が集まっています。

 

脳の健康を考えると、DHAと共にアラキドン酸(ARA)も毎日の食生活の中で摂取していくことが大切となります。

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