物忘れのメカニズム
物忘れは、記憶していたことを完全に忘れてしまったわけではなく、「思い出せそうで出てこない」「今やろうとしていたことを忘れてしまった」といった、一時的な健忘症になります。
脳細胞は約140億個あるといわれていますが、歳を取ると1日に5万〜10万ほどの細胞が死滅していくとされています。そのため、中高年になれば、ある程度の物忘れは致し方ないともいえますが、脳の機能が少し衰えているので、物忘れがひどい場合、放っておくと認知症になりやすい危険性があります。
人は、目や耳で見聞きした情報を脳の海馬で一旦保存し、その後大脳皮質にきちんと整理整頓された形で保存されます。ただ、この大脳皮質での保存方法を間違えると、うまく記憶を引き出せなくなり、結果として物忘れを実感することになります。
しかしながら、脳は鍛えることができるので、物忘れ防止のためにも歳だからとあきらめず戦っていくことが大切です。
物忘れを実感した時は、2〜3分頑張って思い出すことを心がけましょう。ここで簡単にあきらめてしまうと、ますます脳が働かなくなってしまいます。頑張って思い出すことで、記憶が再整理されていきます。
ただし、思い出せるまで延々とやることは逆にストレスになるので、2〜3分を目安にしましょう。その際に、ミントガムを噛みながら行うと、ミントの味や匂いがリラックスさせてくれて思い出しやすくなります。
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